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インプラントの光機能化とは

チタンエイジング現象と光機能化技術(UV)について

チタンエイジング現象と光機能化技術(UV)について

私たちが今日使用しているインプラントの大半がチタン製です(インプラント「BIOMET 3i Implant」を参照)。最近の研究で、チタンという金属には老化が起きることがわかりました。
加工直後から、チタン表面に骨が出来る能力(骨誘導能・伝導能)が減少していくことが明らかにされ、この時間的要因によって起こる変化をチタンエイジング現象と呼ぶようにしました。世界で最初にチタン表面が時間的要因によって生物学的反応が変化すると発表し、命名したのは、UCLAの小川隆広教授の研究グループです。

チタンが製造された後にインプラントに加工されます。そして国内や海外からのインプラントメーカーから出荷されて我々の手に届くまで1年以上の月日が流れています。そしてそのインプラントを患者様に使用するまで場合によっては1年以上経過しています。つまり、チタンが製造されてから、少なくとも2年以上は経過していることになります。もともと製造仕立てのチタンという金属は超親水性(水を弾かず濡れやすい性質)です。その性質が、時間と共に表面の濡れは低下し、表面が炭化水素(簡単に言うと空気中の汚れ)で汚染され、表面電荷が減少するなどの現象が起き、疎水性(水を弾く性質)となります。つまり骨を呼び込むチタンの能力が低下し、本来の能力が発揮できなくなるのです。

チタン製のインプラントは、骨内に埋入され骨結合(Ossointegration)しますが、インプラントの表面と骨が100% 接しているわけでなく、約50%の骨接触率と言われています。つまりエイジングしたチタン製インプラントは、表面積のわずか50%しか骨と結合していないのです。小川教授のグループはエイジングしたチタンに光機能化(ある波長の紫外線を照射すること)により若返らせる(本来持っているチタンの能力に戻す)方法を世界で初めて発見し、実用化に成功しました。光機能化したインプラントは疎水性から超親水性となり、インプラントの表面に骨が出来る能力が上ります。また、骨接触率も98.2%となります。この状態は、臨床的にはインプラント治療期間の短縮化や成功率の上昇へとつながる可能性がとても大きいことを示しております。

また骨造成(インプラント「GBR」を参照)に光機能化を応用することにより、既存骨の構造により近い成熟した骨を短期間で造成できる可能性があり、現在あい歯科では、小川教授・5-DJapanのファウンダーである船登先生とともに共同研究も行っております。

当医院では、世界で4番目に臨床に光機能化を導入しました。
詳しくは、光機能化バイオマテリアル研究会のホームページを参照してください。

セラビーム アフィニー ウシオ電気社製

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