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インプラント治療のコンセプト

インプラント治療のコンセプト

当院のインプラント治療のコンセプトは、インプラントと残存歯の位置(プラットフォーム)をそろえることにあります。主役である天然歯の邪魔をすることなく、脇役のインプラントが調和すれば、口腔内の清掃性が高くなり、歯周病の再発を予防できます。
プラットフォームを調整して均一にするには、骨造成による再建が必要になります。

当医院におけるインプラント治療のコンセプト

当医院におけるインプラント治療のコンセプト
これは他院でインプラント治療を行なった80代女性の左下の様子です。インプラントの部分で問題なく食事は出来ています。しかし、インプラントと歯肉の境界は隣在歯のそれと調和せず、かなりの垂直的な落差が生じております。常に隣在歯とインプラントの境界に汚れが溜まっている状態で、これでは上手に磨くことは困難です。また、残存歯には十分な幅の歯茎(角化歯肉)が存在しますが、インプラントの周囲には全く存在せず、可動性の歯槽粘膜が直接インプラントと接しております。

なぜ、そこに存在していた歯を失い、インプラント治療を行うことになったのでしょうか?それは汚れが停滞しやすく、そして清掃しにくい環境がもともとそこに存在した結果、歯を失ったのではないのでしょうか?
30歳以上の80%が歯周病に罹患し、その年代での歯を失う1番の原因は歯周病なのです。そこであい歯科では、インプラント治療も歯周治療のコンセプトに準じて行うべきであると考えております(歯周病「あい歯科の歯周治療におけるコンセプト」「角化歯肉の必要性について」を参照)。
①残存歯の歯列に調和したポジションにインプラントが埋入されている
②残存歯の骨レベルとインプラントが埋入されている骨レベルが調和している
③インプラントの周囲には必要最小限(3mm以上)の角化組織が存在している
つまり、インプラントと残存歯を区別することなく簡単にきれいにできる清掃しやすい環境をいかに得るか、それがインプラント治療では大変重要であると私たちは考えております。

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当医院におけるインプラント治療のコンセプトCase 1

右上臼歯部の歯を歯周病にて失った60代の女性。骨の高さを失っています。

当医院におけるインプラント治療のコンセプトCase 1-2

失った骨の高さと幅を再建し、インプラント治療を行いました。歯肉のラインが残存歯と調和し、清掃しやすい環境が達成されています。

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当医院におけるインプラント治療のコンセプトcase2

50代の女性。歯周病が進行した初診時の右下の状態です。右下5はすでに失っており、764はかなり歯肉が下がっています。
 

7は、歯周組織再生療法で垂直性骨欠損を改善しました。垂直的に歯肉は高さを増しております。64は抜歯して垂直的な骨造成(垂直GBR)後、65に2本インプラントを埋入しました。FGGを行いインプラント周囲に角化組織も獲得しました。歯周病により高さと幅を失った歯槽骨にGBR(Guided Bone Regeneration:骨造成)を行い(インプラント⑤―3bを参照)、残存歯の骨レベルにあわせインプラント埋入部の骨レベルを回復し、そして7に歯周再生療法を行い垂直性骨欠損を改善することにより、残存歯とインプラントの歯肉のラインは調和しています。また、角化組織を移植することにより、清掃しやすい環境を得ることが出来ました。
7は、歯周組織再生療法で垂直性骨欠損を改善しました。垂直的に歯肉は高さを増しております。64は抜歯して垂直的な骨造成(垂直GBR)後、65に2本インプラントを埋入しました。FGGを行いインプラント周囲に角化組織も獲得しました。歯周病により高さと幅を失った歯槽骨にGBR(Guided Bone Regeneration:骨造成)を行い(インプラント⑤―3bを参照)、残存歯の骨レベルにあわせインプラント埋入部の骨レベルを回復し、そして7に歯周再生療法を行い垂直性骨欠損を改善することにより、残存歯とインプラントの歯肉のラインは調和しています。また、角化組織を移植することにより、清掃しやすい環境を得ることが出来ました。
硬組織のマネージメント:骨再生誘導術
(GBR : Guided Bone Regeneration)

Case1インプラント・骨再生誘導術(GBR)・上顎洞挙上術(サイナスリフト)

インプラント・骨再生誘導術(GBR)・上顎洞挙上術(サイナスリフト)

40代の女性の初診時のパノラマX-ray写真です。歯周病が進行し、左上678は高度に骨吸収が起こっています。また、3番の歯にも垂直性骨欠損が存在しています。

 

インプラント・骨再生誘導術(GBR)・上顎洞挙上術(サイナスリフト)2

初診時の左上の口腔内の状態です。6番の歯は、根尖付近まで歯肉が下がっています。左上678を抜歯し、インプラントを2本による修復処置を計画しました。
 

抜歯前と抜歯後のデンタルX-ray写真

抜歯前と抜歯後のデンタルX-ray写真の比較です。抜歯部歯槽骨は既存骨に対し、垂直的に10mm
高さを失っています。また、3番の垂直性骨欠損は7mmあります。6番の歯槽頂(赤い線)は、上顎洞底(黄色い線)とかなり接近しています。垂直的GBRと同時にサイナスリフトを行い、骨の深さを増大した後、インプラントを2本埋入する予定です。

 

GBR前の右上の口腔内

GBR前の右上の口腔内です。欠損部顎堤はかなりの量の高さを失っております。
 

GBR後のパノラマX-ray写真

GBR後のパノラマX-ray写真です。チタンメッシュを用いて3次元的な形態を付与しました。同時に3番の歯に歯周組織再生療法も行いました。この状態で8ヶ月待機してインプラントを埋入します。
 

GBR後6年のパノラマX-ray写真

GBR後6年のパノラマX-ray写真です。垂直的に造成された骨に、15mmの長さのインプラントが2本埋入され、現在も安定して機能しております。
 

残存歯とインプラント

残存歯とインプラントが調和して機能しております。

Case2   インプラント・骨再生誘導術(GBR)・審美修復

インプラント・骨再生誘導術(GBR)・審美修復1インプラント・骨再生誘導術(GBR)・審美修復2

50代の男性です。右下奥歯は、長年にわたり合わない入れ歯を使用していた結果、顎がかなりやせてしまいました。患者様はインプラント治療を希望されましたが、この状態では残存歯と欠損部顎堤の骨レベルの極端な垂直的落差が存在し、残存歯との調和が取れません。右下8を抜歯し、インプラント埋入部顎堤の増大を図るためGBRを行い、後にインプラントを埋入する治療計画を立案しました。


 

 

GBR前の欠損部顎堤の状態1
 
GBR前の欠損部顎堤の状態2

右下8を抜歯したGBR前の欠損部顎堤の状態です。高さと幅を大きく失っています。

 

術後7ヶ月の状態

術後7ヶ月の状態です。GBRにより、外科的に欠損部顎堤の高さは回復しています。
 

治療終了後の状態

治療終了後の状態です。インプラント周囲に角化組織を獲得し、残存歯と調和した清掃性の高い治療結果を得ることが出来ました。噛めるようになり、患者様も満足されております。現在メンテナンスに通院して頂いております。
 

治療終了後(インプラント埋入後3年)のデンタルX-ray写真

治療終了後(インプラント埋入後3年)のデンタルX-ray写真です。GBRを行い残存歯の骨レベルに合わせてインプラントを埋入することにより、清掃しやすい環境を得ることで、増大した骨も安定しております。

 

 

Case3   インプラント・骨再生誘導術(GBR)・審美修復

インプラント・骨再生誘導術(GBR)・審美修復
50代の女性の左側の口腔内です。左下6番の歯は、歯周病により歯肉が大きく下がっています。歯周ポケットも深く、この歯を保存する事は困難です。もともと5番の歯はなく、6番の歯を抜歯して部分床義歯を装着する選択もありましたが、患者様の希望により、インプラントによる固定性修復治療を行うことになりました。


治療終了後3年の下顎左側の口腔内の状態

治療終了後3年の下顎左側の口腔内の状態です。6番の歯を抜歯後GBRにより垂直的に骨増大を行い、同時にインプラントを2本埋入しました。残存歯と歯肉のラインも調和して、清掃性の高い審美的な結果を得ることができ、患者様も喜んでおります。

上顎洞底挙上術(サイナスリフト【Sinus Lift】)

上顎洞底挙上術( Sinus Lift )1
一般的な健全者のX線写真

上顎の骨の中には、鼻腔とつながる上顎洞( 副鼻腔 )という大きな空洞が存在します。この空洞の形や大きさには個人差がありますが、通常左右の奥歯の真上に存在しています。


上顎洞底挙上術( Sinus Lift )2

上顎洞は、卵のように中が空洞で外側に卵の殻に相当する硬い骨の壁(上顎洞壁:黄色いライン)が存在します。通常、歯を支えている歯槽骨の頂上(赤いライン)と上顎洞の下の壁(上顎洞底)は、奥歯の部位ではかなり接近しています。
 

上顎洞底挙上術Sinus Lift3

上顎の奥歯を支えている歯槽骨には、ほとんど骨の深さがありません。もし奥歯を失ってしまうと歯槽骨の高さは減少して低くなり、ますます骨の深さは減少します。その歯を失ったところにインプラント治療を希望された場合、骨の深さが不足しており、このままではインプラントを埋入することが困難でしょう。
 

上顎洞底挙上術( Sinus Lift )4

このような場合、上顎洞底を上方に持ち上げて、垂直的骨量を増大(黄色い部分)させることにより、十分な長さのインプラントを埋入することが可能となります。この治療法を上顎洞底挙上術( Sinus Lift )と言います。
上記のように、骨の深さや幅の不足により、他の医院でインプラントを埋め込むことができないと言われて入れ歯で我慢していた方には、骨誘導再生療法( GBR )や上顎洞底挙上術( Sinus Lift )を行い、十分な骨量を増大させることでインプラントを埋入することが可能になります。

Case1  インプラント・骨誘導再生術(GBR)・上顎洞挙上術(サイナスリフト)・審美修復


右上臼歯4本を歯周病にて失った60代の女性です。顎堤の高さと幅を失っています。
インプラント3本埋入し、インプラントブリッジによる固定性の欠損修復治療を行う治療計画を立案しました。



 インプラント・骨誘導再生術(GBR)・上顎洞挙上術(サイナスリフト)・審美修復

欠損部顎堤の上方には、隔壁により二分された上顎洞が存在します。歯槽頂(赤線)から上顎洞底(黄色線)までの距離はわずか数ミリ程度です。また、歯槽頂も垂直的に吸収しています。上顎洞を挙上して、骨の深さを増大しなければ、インプラントを埋入することは不可能です。
 

サイナスリフトと同時に歯槽頂の垂直的GBR

サイナスリフトと同時に歯槽頂の垂直的GBRを行いました。歯槽頂(赤い線)から上顎洞底(黄色い線)までの深さが増大されました。この状態で、8ヶ月待機しインプラントを埋入します。
 

インプラントを埋入した状態のパノラマX-ray写真

インプラントを埋入した状態のパノラマX-ray写真です。13~15mmの長さのインプラントを3本埋入しました。この状態で骨結合するまで更に6ヶ月待機します。
 

2次手術時にインプラント周囲に角化組織の獲得

2次手術時にインプラント周囲に角化組織の獲得を行いました。写真はインプラントブリッジを装着した状態です。
このように上顎臼歯部は、例え既存骨の深さが不足していたとしても上顎洞を挙上することにより骨の深さを増大し、インプラントを埋入することが可能となります。

Case2   インプラント・サイナスリフト・審美修復

Case2インプラント・サイナスリフト・審美修復
50代の女性です。右上65番の歯は、虫歯により失っています。そして4番の歯は、歯根破折を起こし抜歯しなければなりません。患者様は、固定性の修復治療を希望されました。そこで、インプラントを2本埋入してインプラントブリッジによる欠損修復治療を計画しました。歯槽頂(赤い線)から上顎洞底(黄色い線)までの既存骨の深さは、7mm程存在しています。


インプラント・サイナスリフト・審美修復

右上4番の歯を抜歯、インプラント埋入前の右側の口腔内です。顎堤の高さは維持されています。
 

インプラント・サイナスリフト・審美修復2
 
インプラント埋入と同時にサイナスリフト

インプラント埋入と同時にサイナスリフトを行いました。術後5年の口腔内の状態とパノラマX-ray写真です。造成された骨は、既存骨と同化し安定しています。歯列と歯肉のラインは調和し、清掃性の高い審美的な結果を得ております。