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インプラント治療の流れ

1.

術前の診査・診断

術前の診査・診断
術前の診査・診断②

65歳の女性です。左下インプラント治療前の口腔内写真です。
術前にお口の型やレントゲン写真、口腔内の写真などの診査・診断に必要な資料採りを行い、治療計画を立案します。そして患者様と話し合った治療のプランを型取りした模型上で再現して治療期間と治療費の提示を行います。患者様に治療の内容をご理解・納得して頂きた後に同意書を記入していただきます。このケースの場合、左下の歯を失った後の顎堤は垂直的・水平的に大きく失われ、このままではインプラントを埋入することが出来ないため、骨増大(GBR)を行い、数か月後骨量を十分得たうえでインプラントを3本埋入する計画を立案しました。

2.

インプラント埋入のためのシミュレーション

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骨増大手術後8ヶ月、インプラント埋入部位に最終的な歯冠外形を造影性のある材料で作製し、それを口腔内に装着してうえでCT撮影を行います。CT撮影により得られた画像情報をもとにコンピューター上でシュミレーションを行い、インプラント体の埋入位置・方向・深度そしてサイズの決定を行います。CTによる3次元的なデジタル画像情報により、解剖学的な立体のイメージ(太い血管の走行や顎骨の形態)を手術前に正確に把握できます。その結果、手術時間の短縮化と、安全で確実な手術が実行できるのです。



 
3.

1次手術(インプラント埋入手術)

1次手術(インプラント埋入手術)

事前に得た画像情報を手術室の大きな画面に写し出し、シュミレーション通りにインプラントを正確かつ安全に顎骨内に埋入します。また、当医院では埋入するインプラント体や骨増大に使用するチタン製のフレームなどに光機能化を行う事により、高い成功率と治療期間の短縮化を達成しております(チタンエイジング現象と光機能化技術(UV)についてを参照)。
 

1次手術(インプラント埋入手術)image2

1次手術後、再度CTを撮影し、術前の治療計画通りの位置にインプラント体が埋入されているかを確認します。1次手術時には、骨かかわる問題(歯周病により残存歯に存在する垂直性骨欠損の改善など)も同時に解決します。あい歯科で導入しているBIOMET 3i社製インプラントは、2回法のシステムで、1次手術後インプラントは完全に骨内に埋没した状態となり、歯肉も完全閉鎖してしまいます。


 

 

4.

2次手術(インプラントの立ち上げ手術)


2次手術(インプラントの立ち上げ手術)2次手術(インプラントの立ち上げ手術)②

2次手術前の口腔内の状態です(左写真)。1次手術から2次手術までの待機期間は通常2~3ヶ月ですが、骨増大の規模や上顎洞の挙上術(硬組織のマネージメント:骨再生誘導術、インプラント・上顎洞底挙上術を参照)のような骨の増大量により、その期間は4~10ヶ月間程、延長する場合があります。
抜歯や1次手術により、顎堤の角化歯肉の幅は減少しております(歯周組織の解剖学的構造について)を参照)。
2次手術時には、軟組織に関わる問題(角化組織の幅の増大や獲得)を隣在歯も含めて同時に行います。
右の写真は2次手術後3か月の状態です。インプラントの周囲には、十分な角化歯肉が獲得されております。


 
5.

仮歯の作製


仮歯の作製仮歯の作製②

2次手術後およそ3週目にネジ留めの仮歯をインプラントに装着します。その形態を修正しながら噛合わせや清掃性を確認します。臼歯部においては機能性・清掃性を重視し、前歯部では審美性も考慮して、患者様の希望を反映させた仮歯に仕上げていきます。
その後、患者様の了解を得たうえで、最終的な上部構造体の作製に取り掛かります。



6.

アバットメント(インプラントの土台)の作製


アバットメント(インプラントの土台)の作製アバットメント(インプラントの土台)の作製②

型取りを行い、カスタムメイドされたアバットメント(インプラントの土台)を装着します(左の写真)。そして最終的な上部構造をイメージした新しい仮歯を装着して、しばらくの期間使用して頂き心地や清掃性を確認します。必要あればこの段階で仮歯を修正し、その情報を反映させた最終上部構造物の作製に移ります。
 

 
7.

上部構造物の作製・装着


上部構造物の作製・装着上部構造物の作製・装着②

仮歯の形態を反映した最終的な上部構造物を完成させます。このケースでは、メタルセラミックによる修復物を装着しました。あい歯科のインプラント治療のコンセプトに基づいた綿密な治療計画により、天然歯と調和した機能性と審美性そして清掃性を達成することができました。


 
治療終了後のパノラマX-ray写真

治療終了後のパノラマX-ray写真です。左下4番の歯は骨縁まで削合して保存し、歯槽骨の吸収を防ぐようにしました。

この治療結果は、インプラント治療前に、術前に型取りしたお口の模型で予想・再現したものと同じでなければなりません。そのためには、骨増大手術やインプラント埋入などの外科手術を計画に従って正確に実行しなければ、決して達成できないことがご理解頂けるでしょう。
インプラント治療を行うことにより、自分の歯と同じように再び噛むことができるようになりますが、インプラント治療は誰にでも可能なわけではありません。厳正な診査のもとで適応症と診断されたもののみに行います。医療技術的にも大変熟練を要します。 
また、インプラントには多くの種類がありますが、我々はそのうち現在、世界的に最も信頼性が高いと評価されているものしか用いません。さらに、歯の手入れが充分出来る方しか推奨できないのも事実なのです。
当医院からインプラントの長所・短所に関して十分な説明をさせて頂きますので、不明な点があればお気軽にご質問してください。
もし万が一インプラントが出来ない場合、特殊な入れ歯などを用い、より美味しく食事して頂くよう当医院では他の治療法も用意しております。
我々は、基礎医学的研究に裏づけされた科学的根拠に基づく予知性の高いインプラント治療を行うことで、患者様に満足していただけると確信しております。